2010年6月1日火曜日

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 パパメイアン




パパ・メイアン 1963年 Alain A. Meilland フランス dr
Papa Meilland                   M・Q4・R5  

紹介者 Universal Rose Selection /
      Wheatcroft Bros. and Wheatcroft & Sons 英

Chrysler Imperial × Charles Mallerin

花名は12歳で育種家を志し、「パパ・メイアン」の愛称で親しまれた初代アントワーヌ・メイアンに捧げたもの。1988年、世界バラ会連合「バラの栄誉の殿堂」入り。

強香種(ダマスクモダ ン) 

ビロードのような鮮やかな大輪咲き。オクラホマと同じ銘花クライスラー・インペリアル シャルル・マルランを親に持つこちらも花の美しさと香りを楽しめる銘花。

真紅よりも陰りを帯びた重厚な色合いで、「黒バラ」の名花として長年君臨してきた。黒バラの祖シャトー・ドゥ・クロ・ウージョの7世にあたる。クリムゾン・グローリーと共にダマスク・モダンの香りの代表品種でもある。(オールドローズと現代バラの系譜 バラの系譜編集委員会編 2009年発行 ㈱誠文堂新光社より)

尖った蕾、剣弁高芯咲きになり、花径12~13㎝、28+5弁。ビロード光沢のある黒紅色で、花質は最高。花もちと弁質がよいが花付きが悪い。誰でも作れる黒バラとしては随一と考えられる。

直立性で細立ち。1.7~2mになる大株であるが、手入れがよいと主幹は直径10㎝にも及ぶ。棘が極めて多いが、大きさは中型で、基部が広い。初め赤みを帯び、やがてブロンズ色となり、古くなると灰色となる。葉は革質、明緑色で、半照り葉。小葉は丸みを帯び、大きい。

欠点は、うどんこ病、黒点病が出ること。強健ではあるが、ときに新梢の発生が少なく、一気に窒素肥料等を施して育てると、老化しやすいことがある。

1962年にバーデン・バーデン金賞を受賞。1974年、James Alexander Gamble Fragrance Medal, American Rose Society。1988年、Hall of Fame, WFRS。

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