2010年11月23日火曜日

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 ミッシェルメイアン





ミシェル・メイアン 1945年 Francis Meilland フランス lp
Michele Meilland   早咲き             R6・R9

Joanna Hill × Peace

花名は作出者のフランシス・メイアン夫妻の次女の名。

ピースファミリーを代表する品種のひとつです。ここにあるのは古いタイプの品種で、杏を強く帯びたピンクのグラデーションがエレガントです。香りはティー 系です。赤みを帯びた細枝性で半横張りの樹形、ティーローズの面影を強く残す品種です。ティー系の香り、中香種

半剣弁高芯咲き。花径10~12㎝、35弁の大輪で、実に上品な花形である。弁質は優れている。銀色に光る明るいピンクで、中心にややオレンジ色みを帯びる。多花性、秋はサーモンピンクが濃くなる。蕾は長く、整っている。

やや直立性、樹高1.0×0.6mで、棘は少ない。分枝が多く、樹勢は中程度。シュートの発生が少ないので古枝を大切にする。葉は濃緑色で細長く、半光沢がある。花茎はやや細い。丈夫で、作出当時熱狂的なファンが多かった。強健。

関東の火山灰土よりも、関西の粘質土に適し、大きく見事に咲く。

2010年11月13日土曜日

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 ピース






ピース Peace フランス yb メイアン 1945年  N2 

言わずと知れた20世紀の名花中の名花。フランス国内では、作出者フランシス メイヤンが幼い時に亡くなったフランシスの母親に捧げられ「マダム  アントワーヌ メイヤン」として発表されました。その後アメリカのコナード・パイル社が第2次大戦の終焉を記念して「ピース」と命名しました。

2010年11月7日日曜日

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 スーベニールドゥクロージュペルネ



スーベニールクロージュペルネ Souv de Claudius Pernet 1920年 Pernet Ducher フランス

2010年11月5日金曜日

2010年10月27日水曜日

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 オーガスティーヌギノワソー


オーガステイーヌギヌワソー 1889年 フランス

2010年10月13日水曜日

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 エディターマクファーランド


エディター・マクファーランド 1931年 Charles Mallerin 仏 mp
Editor McFarland  紹介者 The Conard-Pyle Co.   U2

Pharisaer × Lallita

花名マクファーランドは、バラの普及のための出版に力を尽くしたアメリカのマクファーランドの功績をたたえ名付けたもの。その後、社会に貢献した功績により、博士号を贈られた。

剣弁高芯咲きで、中大輪。平凡な明るい桃色。25~30弁、強香。 株立ちがよく、花枝がたくさん出る。老木になって大株になる。葉は濃緑色で、やや小型。先が細くなり、葉縁が波打つこともある。葉脈の溝がはっきりしている。花茎が長くて強く、強健。

2010年9月5日日曜日

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 ハッピネス



ハピネス (ルージュ・メイアン) 1949年 Francis Meilland U4
Happiness (Rouge Meilland 他に同名2品種あり ) 仏 mr

紹介者 Universal Rose Selection /
                   1954年 The Conard-Pyle Co.

(Rome Glory × Tassin) × [Charles P. Kilham ×
(Charles P. Kilham × Capucine Chambard)]

開くと剣弁高芯咲きになり、花径は12~13㎝、35~40弁の巨大輪。やや黒赤みを帯びた濃紅色で、ビロードがかる光沢は他に類がない。開くにつれて緋紅色になり、ブルーイング(くすんだ藤色の青みに色変わりする)することもある。尖った卵型の蕾で形はよい。微香。

直立性で高くなる。葉は暗緑色で、光沢はなく、枝軸やや青い。花茎はしっかりし、長い。強健。

花付きはよくないが弁質がよいため、切花用として栽培されているが、うどんこ病にかかりやすい欠点をもつ。

2010年7月3日土曜日

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 サムライ



サムライ (スカーレット ナイト) Gr 1966年 mr   R5に2株
Samourai (Scarlet Knight)  フランス
                    Mrs. Marie-Louise Meilland

紹介者 Universal Rose Selection /
                   1967年 The Conard-Pyle Co.

(Happiness × Independence) × Sutter's Gold

目立った花首に、中位の卵形蕾。丸弁で開き始めは高芯、開くと盃状咲きになる。ビロード状の濃赤色で、外弁が日焼けを起こし、茶色になる傾向にある。弁縁が黒ずむこともある。花径13cmの大輪、30~35弁。しっかりした長い花茎の上に幾つも花を付け、1花ずつ別々に咲き、クラッシックな形になる。わすかなティーの香り。

直立性。葉は大きく革質。茶色がかった棘はまばら。強健であるが、耐病性にやや問題がある。品種名は日本作出と間違えられやすい。すべすべした中位の球形の実は、緑色から次第に赤に変化する。

1966年マドリード金賞、1968年に All-America Rose Selections を受賞。

2010年6月5日土曜日

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 クリムソンデューク




クリムソン・デューク 1963年 Alain A. Meilland フランス mr
Crimson Duke   紹介者 The Conard-Pyle Co.    R3

(Happiness × Independence) × Peace

卵形の蕾、深紅、花径10~13㎝、45~55弁、高芯カップ咲き、中程度の香り。葉は革質、暗い。強健、直立性、低く茂る。

2010年6月2日水曜日

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 ブラッシュマルラン


ブランシュ・マルラン 1941年 Charles Mallerin フランス w
Blanche Mallerin

紹介者 A. Meilland / The Conard-Pyle Co.

Edith Krause × White Briarcliff

花名に自らの名を記した自信作。

尖った長蕾、花径12㎝の大輪、ふっくらとした33弁、澄んだ白色剣弁高芯、芳香がある。直立性。葉はビルゴほど細かくないがビルゴに似ている。弁数がビルゴよりずっと多い。ホワイト・スワンやスレイベルスのようなクリーム黄色みが少ない。葉は革質で、光沢がある。強健。

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 ステファニードモナコ


ステファニードモナコ フランス メイアン 1971年

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 エル


エル フランス メイアン 1999年

2010年6月1日火曜日

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 ラフランス



ラ・フランス 1867年 Guillot et Fils       フランス lp 
La France       (Jean-Baptiste Guillot) 

Mme. Victor Verdier × Mme. Bravy (推定)
育種ブームが盛り上がる中、交配親はマダム・ファルコの実生、または当時人気を二分した、ヨーロッパで育成された耐寒性、強健性のハイブリッド・パーペチュアル系統のマダム・ヴィクトル・ヴェルディエ × 中国のバラを導入してできた四季咲き性で剣弁高芯咲き、芳香性のティー系統のマダム・ブラヴィ等諸説あり、はっきりした記録はない。

明治から大正時代に「天地開」といった品種と同じ物と考えられる。

フランス・リヨンの育種家、ジャン・バプテスト・ギョーが花名に祖国の名を付けたほどの自信作。フランス・リヨンの園芸協会によって選ばれたまさに理想のバラでした。

ハイブリッド・ティーの最初のバラとして世界的に有名で、重要なバラ。イギリスのヘンリー・ベネットがHT第1号に位置づけた。本種によって木バラが大輪四季咲き性を獲得したとされ、園芸史上、バラが他の花木を凌ぐ位置を築く礎となった。

尖った長蕾、最近のHTに比べれば丸みがあり、カップ咲きに近い剣弁抱え咲き。花径9~10㎝、45+15弁、雨にあたると開かないこともある。明るいピンクで、裏弁は濃いピンク。外側の花弁が反り返ると、内と外とのコントラストが面白い。花首はあまり強くなく、うなだれて咲く。枝全体が細めだが、しなやかで張りがある。花付きはよい。オールドローズのダマスク香とティー香を含むが、芳香が強いのは両親の性質を受け継いだもの。

樹高1.2×1.0m、株立ちはよくまとまり、冬も枝の枯れ下がりが少ない。新芽は柔らかいブロンズ色。若枝や成枝は黄色みを帯び、棘は比較的少なく、茶褐色で鋭い。古幹は黒みを帯びた茶褐色で、灰白色の斑紋と縞が現れ、棘は灰白色になる。葉は黄を帯びた浅緑色で目立ち、半光沢がある。葉軸は明緑色。小葉は丸みを帯び、5~7枚である。強健。

日本では高温多湿のためか、ウイルスにより弁質が薄くなっているように感じられる。また花の大きさは、日本で咲く物が130年前の欧米のデータと比べて貧弱なのは残念である。(LA ROSE ばら・花図譜 鈴木 省三著 1990年発行 ㈱小学館より)

新しいタイプのバラと高く評価されたが、実をつけることがほとんどなかったので子孫は少ない。このバラ以降、HTが主流となり、現代バラ(モダンローズ)の時代が幕を開けます。切り花として流通している1輪咲き品種は多くがこの系統に含まれます。

ハイブリッドティを確立した歴史的な品種です。生田緑地ばら苑に 何株か植栽されていますが、違っている可能性があり、村田ばら苑に無理を言って今年入れてもらいました。
温室で栽培管理をしていたので、早い時期 に咲いています。 ダマスク系の強香種

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 ランデブー



ランデブー 1953年 Francis Meilland フランス mb   R7
Rendez-vous (Day of Triumph)    (他に同名4品種あり)

紹介者
Universal Rose Selection / 1955年 Breedlove Nursery

Peace × Europa

卵形の蕾、花径14㎝の大輪、50~65弁、カップ咲きで、芳香あり。サーモンを帯びた濃ローズピンク、弁縁はより薄い。剣弁高芯の正しい花容はピースとよく似ている。がっちりした花梗、革質で、濃緑の照り葉、強健な株立ち。直立性で、低く茂る。

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 レディーエックス


レディー・エックス Lady X フランス m 1965年  M

実生×Simone、淡いラベンダー色でときとして弁端が濃くなります。スマートな蕾からゆっくりと展開する花形の美しさは、いかにもフランスらしいエスプリを感じる名花。

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 レディメイアン


ルーシー・クラムフォン フランス or 1960年  R2

交配親は名花ピースとバッカラ コーラルピンクの香りの良い品種です。

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 ルーシークラムフォン


ルーシー・クラムフォン 1960年 Kriloff, Michel フランス or
Lucy Cramphorn (Maryse Kriloff)   R2

紹介者 Cramphorn's Nursery

Peace × Baccara

コーラルピンクの香りの良い品種です。

信号機の赤、よい形、花径13㎝の大輪、40弁、芳香あり。光沢のある葉。強健、直立性。

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 ローズドフランス




ローズ・ド・フランス 1942年 Gaujard, Jean フランス op U7 
Rose de France   (他に同名2品種あり)

剣弁盃状咲きの大輪種。すっきりしたローズピンクの花色がよく目立ち、美しい。多花性で、切花にすれば香りも楽しめる。鉢植えに向く。黒点病・うど んこ病に耐性がある。

卵形蕾、輝くサーモンピンクにオレンジのぼかしが入る巨大輪。20~25弁、微香。葉は光沢のある濃緑色で棘やや多く、直立性。矮性。

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 マジョール



マジョール (タンヤ) 1960年 Combe フランス ob   U5
Majeure (Tanya)

紹介者
Vilmorin-Andrieux 仏 / Jackson & Perkins Company 米

Peace × (Peace × Orange Nassau)

高芯咲き、花径12~13㎝、45~50弁の巨大輪。杏色がかった橙色。尖った蕾は長くて大きい。弁質は厚い。中程度の香りをもつ。

直立性。葉は革質で、光沢がある。強健。

1960年代の濃いオレンジ色の少なかった時代に、名品種として愛培されたが、弁がやや不正形に崩れることがある。

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 マダムキャロラインテスト


マダム・キャロラインテスト Mme Carolime Testout フランス 1890年 

ラ・フランスと並ぶハイブリッドティーの草分け的存在。作出者のジョセフ・ベルネ・デュシェと言えば、世界初の黄ば らの交配種ソレイユ・ドールを作出した育種家として有名。ラ・フランスに似て、丸みを帯びた咲き方になる古き良き銘花。強く甘いティー系の
強香種

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 マダムクリロオフ


マダム・クリロオフ フランス 1944年

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 マダムコシェコシェ



マダム・コシェ・コシェ 1934年 Charles Mallerin フランス op
Mme. Cochet-Cochet                       U5

紹介者 The Conard-Pyle Co.                 

Mrs. Pierre S. duPont × Cecile Walter

非常に長い蕾、淡いサーモンピンク大輪で30弁、カップ咲き。暗緑色の大きな照り葉、花付きのよい強健種。

1932年バガテル金賞。

あたたかいオレンジサーモンの花色に爽やかなティーの香りを持つ品種です。細枝性で樹も良く育ち、細いステムの先に重たげにうつむいて開花します。 ティーローズの面影を濃く残す、しなやかさと繊細さが魅力です。 中香種

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 マダムデュドンネ







マダム・デュドンネ 1950年 Francis Meilland フランス rb
Mme. Dieudonne                        U2

(Mme. Joseph Perraud × Brazier)
× (Charles P. Kilham× Capucine Chambard)
  
鮮やかなローズ赤に裏弁濃黄色、花径10~13㎝、細長いチューリップ形。その対照が実にきれいな、中大輪。高芯で長蕾、やや退色しやすい欠点はあるが直立性で花付きのよい強健種、フォーティ・ナイナーより朱が弱くやや小型。葉は暗く、光沢がある。

表弁緋赤、裏弁黄色のバイカラー品種、フランス的な趣味の良さを感じさせます。30弁前後の半剣弁高芯咲き 中香種

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 マダムメラニースベール



マダム・メラニー・スーペル 1905年 Pernet-Ducher, Joseph
Mme. Melanie Soupert  フランス yb            U8
 
淡く微妙な色彩の優しげな花が細めの枝に咲く。ティ・ローズの面影を残し、アーリー・モダン・ローズのよさを見せる。100年前の歴史ある貴重なバラです。

尖った蕾。サーモンピンク黄、大輪、半八重咲き。中程度の香り。強健。

生田緑地ばら苑 ばら図鑑 マニョーラ




マニョーラ 1961年 Kriloff, Michel フランス or   R3
Manola (Fred Cramphorn = Samoa)

紹介者
Cramphorn's Nursery / 1964年 Ilgenfritz Nursery

Peace × Baccara

縁取られたゼラニウム赤、花径13~15㎝の大輪、35~45丸弁、開くまでカップ咲き。葉は暗く、光沢がある。強健、直立性、低く茂る。多花。