ラ・フランス 1867年 Guillot et Fils フランス lp
La France (Jean-Baptiste Guillot)
Mme. Victor Verdier × Mme. Bravy (推定)
育種ブームが盛り上がる中、交配親はマダム・ファルコの実生、または当時人気を二分した、ヨーロッパで育成された耐寒性、強健性のハイブリッド・パーペチュアル系統のマダム・ヴィクトル・ヴェルディエ × 中国のバラを導入してできた四季咲き性で剣弁高芯咲き、芳香性のティー系統のマダム・ブラヴィ等諸説あり、はっきりした記録はない。
明治から大正時代に「天地開」といった品種と同じ物と考えられる。
フランス・リヨンの育種家、ジャン・バプテスト・ギョーが花名に祖国の名を付けたほどの自信作。フランス・リヨンの園芸協会によって選ばれたまさに理想のバラでした。
ハイブリッド・ティーの最初のバラとして世界的に有名で、重要なバラ。イギリスのヘンリー・ベネットがHT第1号に位置づけた。本種によって木バラが大輪四季咲き性を獲得したとされ、園芸史上、バラが他の花木を凌ぐ位置を築く礎となった。
尖った長蕾、最近のHTに比べれば丸みがあり、カップ咲きに近い剣弁抱え咲き。花径9~10㎝、45+15弁、雨にあたると開かないこともある。明るいピンクで、裏弁は濃いピンク。外側の花弁が反り返ると、内と外とのコントラストが面白い。花首はあまり強くなく、うなだれて咲く。枝全体が細めだが、しなやかで張りがある。花付きはよい。オールドローズのダマスク香とティー香を含むが、芳香が強いのは両親の性質を受け継いだもの。
樹高1.2×1.0m、株立ちはよくまとまり、冬も枝の枯れ下がりが少ない。新芽は柔らかいブロンズ色。若枝や成枝は黄色みを帯び、棘は比較的少なく、茶褐色で鋭い。古幹は黒みを帯びた茶褐色で、灰白色の斑紋と縞が現れ、棘は灰白色になる。葉は黄を帯びた浅緑色で目立ち、半光沢がある。葉軸は明緑色。小葉は丸みを帯び、5~7枚である。強健。
日本では高温多湿のためか、ウイルスにより弁質が薄くなっているように感じられる。また花の大きさは、日本で咲く物が130年前の欧米のデータと比べて貧弱なのは残念である。(LA ROSE ばら・花図譜 鈴木 省三著 1990年発行 ㈱小学館より)
新しいタイプのバラと高く評価されたが、実をつけることがほとんどなかったので子孫は少ない。このバラ以降、HTが主流となり、現代バラ(モダンローズ)の時代が幕を開けます。切り花として流通している1輪咲き品種は多くがこの系統に含まれます。
ハイブリッドティを確立した歴史的な品種です。生田緑地ばら苑に 何株か植栽されていますが、違っている可能性があり、村田ばら苑に無理を言って今年入れてもらいました。
温室で栽培管理をしていたので、早い時期 に咲いています。 ダマスク系の
強香種
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