マリア・カラス (ミス・オール・アメリカン・ビューティ)
Maria Callas (Miss All-American Beauty)
1965年 Meilland, Mrs. Marie-Louise フランス dp
中香種 (フルーティー) E・N2・R8
紹介者
Wheatcroft Bros. 英 / 1967年 The Conard-Pyle Co. 米
Chrysler Imperial × Karl Herbst
花名はイタリア・オペラの伝説のプリマドンナ。米名で呼ぶ人は少ない。
50弁にもおよぶ巨大輪をゆったりと開く。丸弁のおだやかな咲き方で、よい香りを放つ、強健に育ち、ガーデンに最適。
高芯咲きで花弁が幾重にも重なったふくよかな花形が特徴。開くにつれて外弁が剣弁または半剣弁、中央部が丸弁または半剣弁になる。ローズピンクで、裏弁はやや薄い。気温が低いときはかなり濃くなり、赤色に近くなることがある。開花後クリサンティミン色素の増量で、濃桃赤色から濃緋赤色に変化することも多い。花茎10~13㎝、弁質はよい。蕾は丸く大きい。通常1輪咲きで、花もちよく、親から受け継いだ豊かな香りがあり、濃いローズピンク系では、寒冷地を除き、名花として世界に広まっている。
半横張り性で、がっちりとした株になり、枝も太い。樹高は1.5~1.8mになり、大型であるがまとまった株立ちとなり、庭園用の名品種である。新梢の新葉は、初め赤みが強いが、すぐにブロンズ色になるものが多い。棘はやや多いほう。小葉は丸みのある大葉で革質、半光沢があり、濃緑色。葉脈ははっきりし、HTのコンフィダンスと並ぶ美葉。小花柄には微細な緑色の刺毛、腺毛が多い。樹勢が強く、耐暑性、耐寒性があり、育てやすい。
1966年にポートランド金賞、1968年に All-America Rose Selections を受賞。
0 件のコメント:
コメントを投稿